日頃から重機や建設機械を運転していらっしゃる方はゴムキャタと鉄キャタの使い分け方や違いなどご存知かと思いますが、念のためまだ何となく曖昧な知識だったりして間違った使い方をしていらっしゃる方の為にご紹介してまいります。

ゴムキャタと鉄キャタはこうやって使い分けよう

一般的にゴムキャタは【汎用性と環境への配慮】・鉄キャタは【耐久性と走破性】と言われています。

あなたさまはどんな現場に赴く事が多いですか?
特徴やメリット・デメリットを比較してゴムキャタと鉄キャタを上手く使い分けましょう。

ゴムキャタの使用場面やメリット・デメリット

まずはゴムキャタの方からご紹介いたします。
ゴムキャタはキャタピラー部分にゴムクローラーやゴムパッドを履いていますので、アスファルトやコンクリートなどを傷つけにくく住宅地や市街地などの作業がメインとなります。

鉄キャタに比べクッション性や静粛性もありますので近隣住民のみならず、運転している重機オペレーターの身体にも負担が軽減されます。

メリットばかりに感じますが、このようなデメリットもあります。
・ゴム故に損傷や摩耗が早く岩石や瓦礫などの現場ではゴムキャタが削れたり最悪の場合切れたりすることがあります。

・泥などでぬかるんでいる現場や斜面の傾斜がキツイ現場では滑って踏ん張りが効かない場合があり最悪、転倒などの危険があります。

鉄キャタの使用場面やメリット・デメリット

鉄キャタは前述したゴムキャタの反対と考えて戴ければ大丈夫です。

鉄面むき出しなので、当然道路などはがりがり削ってしまいます。
振動も騒音も酷く、重機を操作するオペレーターへの負担も大きいでしょう。

このように一見デメリットの方が大きく感じる鉄キャタですが、鉄キャタでないととてもじゃないけど仕事が進まない現場もあるのが事実です。
・解体工事現場はコンクリートなどの瓦礫が大量に出ますのでゴムキャタよりも鉄キャタの方が損傷や破損を気にせず作業が出来ます。

・山間部など斜面が伴う林業や採掘現場なども鉄キャタの方がいいでしょう。
踏ん張りが効き迅速で正確な作業が期待出来ます。

・護岸工事や河川工事も鉄キャタの方が良いのではないでしょうか。
水×ゴムキャタでは余計滑ってしまうので鉄キャタの方がお勧めです。

・除雪作業なども鉄キャタの出番です。過酷な環境下であればあるほど鉄キャタ一択と考えておけば間違いありません。

まとめ

重機や建設機械のゴムキャタや鉄キャタについて今回はご紹介してみました。
皆様が履いているゴムクローラーやゴムパッド、この夏だいぶ消耗しているのではないでしょうか。

猛暑や酷暑が続けば路面も灼熱地獄です。
ゴムという特性上、多かれ少なかれ溶けてしまったり柔らかくなって損傷もしやすくなっています。

まずは明日、ゴムクローラーやゴムパッドの目視点検をしてみてください。
もし怪しい傷や破損があれば当店、建機プロショップまでご連絡ください。
LINEからでも連絡受け付けていますので傷や損傷の部位が気になるのであれば写真に撮って送ってくださいませ。

大事な現場に穴を空けてしまわぬよう鉄キャタもそうですがゴムクローラーやゴムパッドの交換はお早めにどうぞ!