ゴムパッドはそうでもないですが、ゴムクローラーの新品を買うとなると数万円~数十万円が必要です。費用を考えると中古品でもいいか…と考えるのは当然の事。しかしデメリットはないでしょうか。ゴムクローラーやゴムパッド、中古品を買っても大丈夫?という視点からお話をしてまいりたいと思います。

先に結論から申し上げると、中古品でも問題ないケースはあります。ただしその範囲はかなり狭く、見るべき箇所もはっきりしています。

中古のゴムクローラーやゴムパッド購入は状態次第

中古のゴムクローラーやゴムパッドといっても新古品から芯金ギリギリのジャンク品まで幅広くございます。

新古品であれば放置でゴムにひび割れなどが無い限り購入するのはアリですし、ある程度使い古した中古のゴムクローラーやゴムパッドを購入するのはリスクやデメリットの方が増えてくるイメージが強いです。

どのような場合であれば中古品でもいいのか、反対にどのような場合はダメなのかなどのケースをご紹介してまいります。

この状態なら買ってはいけない

まず、状態の話をさせてください。中古品を検討するなら、次の症状が出ているものは避けてください。値段がいくら安くても、です。

芯金の脱落・露出

ゴムクローラーは、張力を受け持つスチールコードと、スプロケットが噛む芯金を、ゴムで一体成型した構造をしています。芯金を覆うゴムが摩耗してむき出しになっていれば、そこから外れや切れが始まります。芯金が1か所でも脱落しているものは、再生修理も受けられません。

スチールコードの飛び出し・切断

接地面の傷から金属の線が覗いている状態です。片面でも切れていれば、そのクローラーは寿命と考えてください。ここも再生修理の対象外になります。

耳切れ・ラグの摩耗

端部が欠けている「耳切れ」と、接地面の山(ラグ)の減り。ラグについては「残り何mmで交換」という公的な基準が見当たりませんので、新品と見比べて判断するしかありません。中古で買うなら、山がしっかり残っているものを選んでください。

長期保管によるひび割れ

使っていなくてもゴムは硬くなります。屋外に立てかけたまま何年も置かれていた個体は、見た目に減っていなくても細かいひび割れが入っていることがあります。

現地で目視できるなら中古品もアリ

通販ではなく、実際に中古のゴムクローラーやゴムパッドの見て触れるのであれば状態も非常に分かり易くリスクも最小限に抑える事が可能です。

実際に写真では映っていなかった裏側の部分に劣化が隠されていた。
などという悪質なケースも散見されます。

悪意がなくても起こります。立てかけて撮れば裏側は写りませんし、内側の芯金は角度をつけないと見えません。写真は写っている範囲しか保証してくれない、と考えておいたほうが安全です。

中古品なのでノークレームノーリターンでお願いします。
という注意書きも多く買ってしまったら文句も言えず泣き寝入りが多いです。

現地で目視が出来るのであれば中古品のゴムクローラーやゴムパッドを買っても大丈夫です。

その際は、内側の芯金列を端から端まで指でなぞってみてください。ゴムが痩せて芯金の角が当たる箇所があれば、そこが弱点になります。

返品交換に応じる通販ならアリ

滅多にないですが、中古品であっても明らかな不具合があれば返品交換に応じるショップであれば万が一のケースでも安心が出来ると思います。

しかしルールがシビアだったり、実は返品交換させてくれなかったりするケースもありますので規約やルールはしっかりと確認してください。

あわせて確認しておきたいのが保証の有無です。新品であれば12か月保証をつけている店が多く、弊社も全商品に保証をお付けしています。中古品は基本的に保証なしですので、この差は価格差として最初から見込んでおいてください。

サイズを間違えたら、中古は取り返しがつかない

ゴムクローラーのサイズは「幅 × ピッチ × リンク数」で決まります。幅は接地面の実測、ピッチは芯金の中心から隣の芯金の中心まで、リンク数は一周の芯金の個数です。

厄介なのは、同じ型式でも複数のサイズ設定が存在することです。たとえばコマツのPC30系には300×52.5×80と×84と×86が併存します。型式だけで注文すると普通に外れます。

新品であれば適合の相談もできますし、万一違っていても対応の余地があります。中古のノークレーム品でサイズを外すと、そのまま損失です。ご注文前に機械名・型式・号機(製造番号)と、できれば実測値をお知らせください。

それ以外は新品が安心です

軽々しくハードルを下げて中古品のゴムクローラーやゴムパッドでも大丈夫という訳にはいきません。

基本的には前オーナーが新品に交換した時に出たものが中古市場に流れてくる訳ですから、前オーナーからしたらもう変え時という判断だった商品という位置づけです。

ここが中古ゴムクローラーの構造的な弱点です。中古車と違って、「まだ使えるけれど手放す」という動機がほとんど発生しません。外した理由は基本的に「もう限界だから」です。

中にはサイズ間違えで買ってしまい新古品のままリリースされるというケースもありますので、狙うならそういった個体を狙うといいと思います。

ほかに「脱着のみ・未走行」といった表記の品も出てきます。機械を手放す際に外したものや、仕様変更で不要になったものです。中古を狙うなら、この層に絞るのが現実的です。

第三の選択肢として、再生修理という手もあります

意外に知られていませんが、切れかけたゴムクローラーは補修が効く場合があります。50〜150mm程度のキズであれば数万円の範囲で直せることもあり、新品を買うより費用を大きく抑えられます。

ただし条件があります。芯金が1か所でも脱落している、あるいは片面でもスチールコードが切れている。このどちらかに当てはまると再生はできません。これは中古品を買うときの合否ラインとまったく同じです。

「中古を買う」の前に「いま履いているものが直らないか」を確認してみる価値はあります。

よくある質問

結局、中古と新品でいくら違うのですか?

サイズによりますが、中古は新品の半額前後で出ていることが多いです。ただし取り付けの工賃と、外した古いクローラーの処分費は中古でも新品でも変わりません。ここを含めて計算すると、価格差は思ったほど開かないというのが実感です。

中古のゴムパッドはどうですか?

ゴムパッドはゴムクローラーより硬い配合で、寿命も長めです。加えて1枚単位で交換できますので、中古のリスクはクローラーほど大きくありません。ボルト穴の位置(2本止めか4本止めか、オフセットの有無)が合うかどうかだけは必ず確認してください。

海外製の安いゴムクローラーはどうでしょうか?

一概に良い悪いは言えません。純正品と社外品では耐久性に差が出るという比較データもありますが、価格差は2〜3倍あります。中古品を乗り継ぐくらいなら、保証のついた社外品の新品を選ぶほうが結果的に安く付くケースが多いです。

まとめ

中古品のゴムクローラーやゴムパッドを購入したとしても、交換取り付け費用や処分費用はたいして安くなりません。

中古品を乗り継ぐのもひとつの手ですが、そういった雑費や経費が嵩んでしまっては本末転倒です。

それぞれの判断とはなりますが粗悪品リスク、使用時の破損リスク、寿命リスクを絶えず考えながら中古品のゴムクローラーやゴムパッドを購入されるよりは安心の出来る新品をお勧めしております。

まとめますと、狙っていいのは「新古品・脱着のみの個体」と「現物を目視できる個体」。避けるべきは「芯金が露出または脱落しているもの」「スチールコードが切れているもの」「長期保管でひび割れているもの」。この線引きだけ持っていれば、大きな失敗はしません。

ゴムクローラーやゴムパッド専門の通販を行っております建機プロショップでは業界最高水準のクオリティと業界最安値を目指しております。

リピーターのお客様も多く、安心して乗って戴けるかと思います。
ゴムクローラーやゴムパッドの事でしたらお気軽にご相談くださいませ。

サイズが分からない、いま履いているものがまだ使えるか判断がつかない、といったご相談も承ります。写真を送っていただければ状態を拝見します。